主に環境問題に対抗する形で、Food Techは発展している領域である。
文字通り「Food」と「Technology」を掛け合わせた言葉で、その食品領域に関わる分野をテクノロジーの力で解決する、というものである。
言葉が指す対象を幅広く、大きく分けて以下の6つに分類することができる。
①生産領域
②流通領域
③中食・外食領域
④次世代食品領域
⑤健康食品領域
⑥調理技術領域
今回はその中でも、dely株式会社CEO・堀江裕介氏のリクエストで、「次世代食品領域」に的を絞りカオスマップを作成した。
なお、本調査は第一弾となり、 第二弾・第三弾を投稿いたします。
第一弾レポート概要
✔︎カオスマップ
✔︎カオスマップ・昆虫×◯◯概要
✔︎選出企業概要(ダウンロード形式)
「次世代食品」では、屠殺を行わないという観点からスタートしている企業がほとんどである。
そのため、昆虫食や植物性の肉といった領域に企業が集中する傾向にある。
本レポート第一弾では、「昆虫×◯◯」の分野で次世代食品を開発する企業の概要や開発商品を紹介する。
昆虫食では、コオロギが人気だ。緑のゾーンが原材料にコオロギを使用している企業であるが、2/3以上にもなっていることがわかるだろう。
100gの牛肉を生産するためには、おおよそ2,200ℓの水が必要なのに比べ、コオロギは1ℓで済む。必要な土地も、1kgの牛肉には200平方メートル、コオロギは15平方メートルと差が大きい。
その食べ方は多種多様で、Goffard Sistersはパスタ、Earth + Meは粉末を、ZIRPはそのままの製品を販売している。
昆虫を飲料にする動きもある。Critter bittersのビターズは、トーストしたコオロギが入っている。伝統的なジン蒸留所であるcambridge distilleryは蟻入りのジンを販売している。
コオロギを粉末にした製品を販売しているのがCricket LabとKric8だ。基本的にはどちらも調理が必要で、タンパク質含有率が高いことが特徴である。
全企業リストはこちらから閲覧・DL可能です。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1CAAZ3kugPI-3ol-NsyAZ3VrmyUlQiz5LYq_bAPOxmTg/edit#gid=0